ブーイングが起きたのは試合開始から22分後だった。そして、それはまさに起きるべきタイミングだった。

ダラスで行われたFIFAワールドカップ(W杯)イングランド対クロアチア戦。

主審のクレマン・テュルパンがFIFAの義務化した最初の給水休憩のために試合を止めると、大西洋を渡ってまでサッカーがインターバルを覚えた姿を見に来たわけではない観客から、スタジアム中にブーイングが響き渡った。

【動画】「水分補給休憩」は想像しているものではない

FIFAのルールは単純だ。気温に関係なく、すべての試合で前後半の途中にそれぞれ3分間の給水休憩を設けるというものだ。ダラスでは、屋外の気温は35度近くにまで上がっていた一方、空調の効いたスタジアム内は22度ほどしかなかった。そのため、その給水休憩はいささか滑稽ですらあった。

表面的に見れば、ファンの主張には十分な理がある。サッカーは本来、何度も試合を止める競技ではない。批判派は、この休憩が試合の流れを断ち切ると主張する。また、試合を広告に都合のよい4つの区切りへと分割するための、あからさまな手段だと見る向きもある。

ところが、その後の試合展開が、FIFAの判断をむしろ正当化するような結果を見せ続けた。イングランドはクロアチアに4対2と大量得点で勝利したが、この試合は大量得点が続いた一連の試合の一つにすぎなかった。オランダはスウェーデンに5対1で勝ち、日本はチュニジアを4対0で下し、スペインはサウジアラビアを4対0で破り、アルゼンチンはオーストリアに2対0で勝利、フランスはイラクを3対0で下し、ノルウェーはセネガルに3対2で競り勝った。6月22日時点で、大会は44試合で134得点を記録しており、1試合平均3点をわずかに上回る得点ペースとなっていた。

伝統的なサッカーを愛するファンたちはこれを嫌うだろうし、品のなさを指摘する点では一理あるかもしれない。しかし、受け入れがたい可能性がある。FIFAはサッカーをより良い競技にしてしまったのかもしれない。

給水休憩の支持は大会が進むにつれ上昇
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