「一帯一路」の隠された役割
改革開放以降、中国は道路を造り、鉄道を敷き、橋を架け、港湾を建設してきた。その過程で巨大な建設会社が育ち、鉄鋼やセメントの生産能力も飛躍的に拡大した。だが、国内のインフラ整備が一通り進むと、過剰生産力という新たな問題が生じた。そこで国内で余り始めた資本、技術、人材、建設能力を国外へ向けたのが一帯一路だった。
一党支配国家が総力を挙げて大プロジェクトを推進する「中国の物語」は、過剰の連鎖を生み出した。過剰バブルは、いつか大きくはじけるリスクをはらんでいる。
ポイント
アフリカ豚熱
African swine fever(ASF)。アフリカや欧州を中心に発生していたが、2018年に豚肉生産・消費大国の中国で初めて確認。感染力が高く死亡率は100%近い。人には感染しない。
一帯一路
2013年に習近平(シー・チンピン)国家主席がカザフスタンでの講演で提唱した、3つの大陸にまたがり140カ国超が協力する巨大経済圏。アジアと欧州を結ぶ「現代版シルクロード」。
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