「仕事が途切れない」ライターが30年かけて掴んだ答え
上阪氏は、これまでに100冊以上の書籍執筆を手がけ、携わった書籍の累計部数が250万部を超えるライター界のトップランナーだ。「食えない」と言われ続けてきたライター業界において、独立以来30年以上もの間、仕事が途切れたことがないばかりか、営業さえしたことがないという。
本書は、そんな業界のレジェンドが「なぜ私は選ばれ続けてきたのか」を掘り下げ、仕事に対する考え方を具体的なノウハウとともに明かす一冊だ。
構成はユニークだ。単なるノウハウの羅列ではなく、全体の6割が「ウェブメディアの現場を舞台にしたストーリー」、残り4割が「具体的な実践ノウハウを解き明かす解説」というハイブリッドな形をとっている。
物語の主人公は、28歳の若手フリーランスライターだ。文章力には自信がある。会社員として「させられる仕事」に嫌気がさして独立した。独立直後こそビギナーズラックで稼げたものの、4ヶ月目にはピタリと仕事が途絶え、通帳の残高を見て恐怖に震える。まさに後がない状況だ。
そんな崖っぷちの場面で、同業者の紹介でなんとかつながった案件に起死回生をかけて原稿を納品する。しかし、ベテラン編集者から突きつけられたのは「求めていたものと根本から違います」という冷徹なダメ出しだった。
なぜ、文章力という技術には自信があるのに、リピートされないのか——。物語はフリーランス歴30年のベテランライターの言葉を通して展開していく。読者は主人公とともに、仕事への向き合い方を根本から問い直すことになる。
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