民主党の希望は「州知事」? 「勝てない州」で勝ち切る新リーダーたち
BLUE GOVS TO THE RESCUE
対照的に、生活コスト削減を掲げて当選したシェリルやスパンバーガーは勝利の方程式を示していると、ファーガソンは言う。
次期大統領選の民主党候補として有力視されるニューサムは、オンラインでのトランプ批判の急先鋒として頭角を現し、自州で選挙区の区割りを民主党有利に変更する試みにも成功している。
こうした動きは、とりわけニューサムに倣って政権批判を展開する民主党知事が増えるなか、左派を活気づけている。もっとも共和党側に言わせれば、彼らの行動がもたらすのは中間層有権者の票というより、ケーブル局のニュース番組出演だ。
「民主党知事たちは次期大統領選を視野に、犯罪や生活費高騰、自州の財務不正に対処することよりも、リベラル派ケーブル局で人気を得ることに力を入れている」と、共和党知事協会のコリン・クロンプトン緊急対応責任者は本誌に語る。
それでも、有権者の心を捉えるメッセージを発しているのは自分たちだと、民主党知事は確信しているようだ。
彼らが主張する実績は、今や驚くほど共通しており、来年の中間選挙のテーマとして浮上する可能性がある。





