最新記事
米政治

民主党の希望は「州知事」? 「勝てない州」で勝ち切る新リーダーたち

BLUE GOVS TO THE RESCUE

2025年12月18日(木)20時12分
アレックス・ルーハンデー(政治・文化担当)
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)

トランプ批判を展開し、民主党の大統領候補と目されるニューサム BRANDON BELL/GETTY IMAGES

<政府閉鎖をめぐる民主党の「妥協」に不満が噴出するなか、突破口を探る視線はワシントンの外へ向かう>

米上院は11月10日、新しいつなぎ予算案を60対40で可決。史上最長43日間の米政府閉鎖が終わった。

【動画】トランプ州で2期目──いま注目のローラ・ケリー知事に聞く

多数派の共和党(53議席)がフィリバスター(議事妨害)回避に必要な賛成票60票を確保できたのは、民主党議員のうち8人が賛成に回ったおかげだった(11月12日に下院でも予算案が可決され、政府閉鎖は終了)。


この結末を受け、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)は「情けない」と発言した。

民主党仲間への批判を辞さない州知事はニューサムだけではない。イリノイ州のJ・B・プリツカー知事やミネソタ州のティム・ウォルズ知事も、民主党上院議員の「裏切り」を激しく非難した。

ドナルド・トランプ米大統領の第2次政権の下、民主党にとってほぼ唯一の希望の光になっているのが、各地の州知事だ。彼らはオンラインで批判を続け、訴訟を起こし、州法を施行して政権を抑え込もうとしている。

ニュージャージー州のマイキー・シェリル次期知事やバージニア州のアビゲイル・スパンバーガー次期知事のように、アフォーダビリティー(無理なく暮らせる経済状態)を公約の柱に据えて、共和党候補を州知事選で打ち破った者もいる。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

フェデックス9─11月業績は予想上回る、通期利益見

ビジネス

メキシコ中銀、0.25%利下げ ガイダンス修正で利

ワールド

世界の食料価格、11月は3カ月連続下落 1月以来の

ビジネス

原油先物1%超上昇、米がベネズエラ出入港の制裁対象
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 2
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 6
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 7
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 8
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 9
    円安と円高、日本経済に有利なのはどっち?
  • 10
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中