中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線突破の前触れか
Image Captures China’s Most Advanced Aircraft Carrier in Contested Waters
中国海軍は370隻以上の艦艇を保有しており、その中には3隻の空母が含まれる。2023年11月に就役した「福建」は、空母の打撃力を強化する電磁式カタパルトを備えた中国初の空母であり、より大型の艦載機を発艦させることが可能なため、戦闘能力において最も優れた空母とされる。
台湾国防部が公開したモノクロ写真によると、台湾海峡を航行中の「福建」の飛行甲板には艦載機の姿が見えない。そのため専門家の間では、訓練ではなく寄港のための移動である可能性が指摘されている。
しかし台湾軍は、「福建」の通過後に中国のH-6K爆撃機を含む戦闘機14機が台湾海峡の中間線を越えて台湾周辺を飛行したと発表している。領空への侵入はなかったという。
「福建」は南シナ海北端の玉林海軍基地を14日に出港し、その後、台湾海峡を北上している様子が確認された。進路から判断すると、東シナ海方面を目指していると見られる。
最終目的地は不明だが、建造された上海の江南造船所に戻る可能性や、中国東北部沿岸の渝池海軍基地に向かう可能性もある。渝池は中国初の空母「遼寧」の母港でもある。





