【バズる抗議】「ワンピース」の旗を掲げるZ世代の反乱――ネットミームはなぜ革命の「共通言語」になったのか
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だが違いもある。ジョンズ・ホプキンズ大学外交政策研究所の上級研究員であるアフシン・モラビはこう指摘する。
「Z世代の抗議活動は高邁な、もしくはユートピア的な理想を求めてはいない。彼らはもっとシンプルに、経済的な尊厳やまともな仕事に就く公平な機会、政府が説明責任を果たすことを求めている」
世界に広がった怒れる若者のネットワークは、過去に例がない一方で不安定でもある。メッセージや動画や抗議アートはほんの数秒で世界を駆け巡り、連帯の機運を高めるが、混乱も招いている。
しっかりした組織がないから、運動の勢いが弱まったり、既存の政治勢力に取り込まれてしまう可能性もある。
「アラブの春」の二の舞いに?
マダガスカルでは、政府の説明責任や行政サービスの向上、民主的な改革といった若者たちの要求が、政治再編の中でうやむやになってしまうことを懸念する声が上がっている。
ネパールでは若者たちのグループ同士が「政治エリートたちに取り込まれた」と非難合戦を行う動きが出てきており、結局は既存政党の中で政権がたらい回しされるだけで終わるのではないかと懸念する人は多い。





