最新記事
ロシア

若者は「プーチンの死」を願う?...「白鳥よ踊れ」ロシア反戦ソングに潜む「ソ連崩壊への目くばせ」とは?

Videos Show Russian Youths Chant Anti-War Song in St. Petersburg

2025年10月20日(月)16時50分
ブレンダン・コール
ロシア・サンクトペテルブルクのカザン広場で反戦ソング「コーポラティブ・スワンレーク」を歌う若者たち

反戦ソングを歌うロシアの若者(写真はXへの投稿) SCREENSHOT FROM @VISEGRAD24 - X.COM

<「バレエを見たい。白鳥たちに踊らせて」──サンクトペテルブルク・カザン広場に集まって歌う若者たち。歌詞に隠された「願い」とは?>

ロシアの古都サンクトペテルブルク。その観光名所の1つであるカザン広場に集まった多くの若者たちが、手をクロスにつなぎ、小刻みにジャンプをしながら歌っている。「バレエを見たい。白鳥たちに踊らせて」──。

【動画】「プーチンの死」を願う?...身の危険を顧みず「反戦ソング」を歌うロシアの若者たち

何かのパーティーの映像ではない。彼らが歌っているのは、ロシア人ミュージシャンのノイズMCことイワン・アレクセーエフ(40)の反体制ソング「コーポラティブ・スワンレーク(Кооператив «‎Лебединое озеро»‎)」(白鳥の湖共同体)。


ウクライナ戦争について、ロシア政府のプロパガンダを垂れ流すテレビを批判する曲だ。

【動画】ノイズMCによる原曲「コーポラティブ・スワンレーク」を聴く

だが、なぜ白鳥なのか。それは、ソ連時代に最高指導者が死去したとき、すぐに事実が報じられず、テレビ放送が一斉にバレエ『白鳥の湖』に切り替わったことを踏まえている。アレクセーエフは当局から目を付けられ、リトアニアに移住した。

カザン広場の若者たちにも、身の危険が及ぶのか。既にX(旧ツイッター)での映像の再生回数は約70万回に達する。

編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

コロンビア、駐米大使呼び協議へ トランプ氏の関税引

ワールド

イラン最高指導者、米の協議申し出を拒否 核能力消滅

ワールド

米政府閉鎖、今週中に終了の公算大=NEC委員長 

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏との会談「前向き」 防空
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 7
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 8
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 9
    トランプがまた手のひら返し...ゼレンスキーに領土割…
  • 10
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中