基本的な保護装備もなく、過酷で危険...それでも今なおモザンビークで違法採掘が続く理由
有毒な宝物
昨年、当時の鉱物資源・エネルギー相だったカルロス・ザカリアス氏は「多くのモザンビーク人が、通常の環境・安全規制を守らずに(違法な)採掘で生計を立てていることは認めざるを得ない」と述べた。
今年6月、マニカでは鉱山の崩落により少なくとも3人の金鉱夫が死亡した。
もう一つの危険は、世界保健機関(WHO)が公衆衛生上の懸念物質上位10位の一つに指定する水銀の使用だ。
違法採掘者は、砂や岩から金粒子を抽出するのに水銀を使用した後、水銀を燃やす。蒸発した水銀は植物や土壌、川に吸収される。
水銀は神経系、腎臓、肝臓、免疫系に損傷を与えることがあり、先天性異常とも関連している。
国連によると、小規模金採掘は世界の水銀排出量の最大40%を占める。
モザンビークのプンゲ大学研究者が2022年に実施した調査では、マニカにおける水銀の継続的な燃焼が土壌の水銀濃度を増加させていることが判明した。
ムクルマドゼでの採掘は、周辺の川を汚染し、川沿いのコミュニティに影響を及ぼしている。
モザンビークの他の川における採掘の影響を分析した環境活動家のルイ・シルバ氏は、違法採掘が森林破壊や川と土壌の汚染を引き起こしていると述べた。
採掘現場から約10キロ離れた場所に住むマルタ・アルミンダさんは、かつて川の水を使って野菜を栽培していたが、現在はできなくなったと語る。
「水は汚れて泥だらけだ。レタスや玉ねぎに水をあげても、土が乾いてしまうから育たない。水に泥が混ざり過ぎているからだ」
チカンバダム漁業評議会の会長、シビャオ・クナイ氏によると、河川の水質汚染により魚の数が減少し、約50人の漁師が廃業に追い込まれた。
しかし、マラウイからマニカに来て約10年間採掘を続けてきたテンボ・ムカニャさんのような人にとって、採掘以外の道を想像するのは難しい。
ムカニャさんは2019年にマラウイに帰ったが、世界最貧国の一つである故郷はコロナ禍の影響に見舞われ、再びモザンビークに戻った。
「私にできることは採掘だけだ。ここにいれば、まともな収入を得られる」
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