実はトランプ政権にも「クィアの閣僚」がいる...10年目の同性婚に訪れた「最大のピンチ」
FEARS FOR GAY RIGHTS
ミシガン州在住で24年に夫ジョーと結婚したジェレミー・ハンソンマッキンタイヤーも自分の結婚の合法性は「非常に不安定で危うく、安泰ではない」と感じていると本誌に語った。
とりわけドナルド・トランプ大統領とトランプが同調する「キリスト教ナショナリズム」を非難した。
「現大統領が選挙運動やイメージや評判の軸にしてきたのは、キリスト教ナショナリスト側の憎悪や怒りだ。彼らはヘイト(憎しみ)に満ちた布教活動を利用して自由を沈黙させ普通の人間が自分らしく生きられないようにする」
6月10日、全米最大のプロテスタント教派である南部バプティスト連盟は、年次総会で「オーバーグフェル対ホッジスなど婚姻と家族をめぐる神の意図に反する法律と判決を覆す」よう呼びかけた。
「結婚の平等性に不安」の声も
50年近く全米で中絶を認めてきた「ロー対ウェイド」判決を22年に最高裁が覆した際、トーマスは個人的見解として(同性愛者同士の性行為を禁じたテキサス州法を違憲とする)「ローレンス等対テキサス州」やオーバーグフェル判決についても「誤りを正す」べきだと述べた。
トーマスの見解を多くのLGBTQ+が警戒。米議会は22年、同性婚の権利を連邦レベルで保障する結婚尊重法を可決し、同性婚に対する保護を強化した。