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荒川河畔の「原住民」(22)

日本は恵まれている? ホームレスから見た政府機関の厳しさと優しさ

2025年2月21日(金)19時15分
文・写真:趙海成

行政と警察による「ホームレス合同巡視」とは

ホームレスを対象にした政府の合同巡視が毎年2回(夏と冬)行われている。チームは、国交省の傘下にある荒川下流河川事務所と、区役所の福祉担当部局、そして河川敷最寄りの交番、の3機関から構成される。それらが協力して荒川河川敷に住むホームレスの実態把握や生活指導・支援のための巡視をすることになっている。

荒川

荒川には国交省の船があり、常に任務遂行の準備ができている

荒川

国交省関係業者が戸田橋の下で雑草処分の作業中

各政府機関の役割は異なる。

河川事務所は、ホームレスたちが河川管理上の邪魔となっていることや、洪水などの災害時には生命の危険があることなどを説明し、警告書を手渡すと同時に、テントなどの不法工作物の確認および是正指導を行う。

区役所の福祉担当者は、ホームレスに生活保護や福祉施設に関する情報を紹介し、生活や健康などの相談に乗る。保健師が血圧計などを持って巡視チームに同行し、必要時には現場で身体検査をする場合もあるという。

警察は主に地域における治安確保を担当し、それに関連する指導や取締りなどを行う。

区議員の助けで施設に入居できた体験

話は変わるが、区議会議員の中には、ホームレスを手伝う人もいたそうだ。ホームレス向け支援施設への入居申請を何度しても通らなかったホームレスのMさんの体験談だ。

彼は仕方なく、日本共産党所属の区議会議員に協力を求めた。その議員は彼と一緒に区役所の福祉課に行き、職員に「ホームレスも人間であり、平等の待遇にしなければならない」というような説得を行ってくれた。すると1週間後、Mさんの入居申請が承認されたという。

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