最新記事
アメリカ政治

トランプ次期大統領「新たな時代」約束...初日に移民制限、就任前日に演説

2025年1月20日(月)11時33分
ステージから支持者に挨拶するトランプ氏

1月19日、トランプ次期米大統領(写真)の就任式を翌日に控え、首都ワシントンで開かれている集会に多くの支持者が集まっている。写真は、ステージから支持者に挨拶するトランプ氏。ワシントンで同日撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)

トランプ次期米大統領は就任式を翌日に控えた19日、首都ワシントンで大規模な集会を開いた。会場を埋め尽くした支持者らを前に演説し、就任初日に厳しい移民制限を導入すると表明。主要な選挙公約を速やかに果たす姿勢を示した。

トランプ氏は「あすの日が沈むころには、わが国への侵略は止まっているだろう」と語った。

トランプ氏は、数百万人の移民流出につながる米史上最大の強制送還を実施するという公約を繰り返した。ただ、この規模の計画の実施にはおそらく何年も要し、莫大な費用がかかるとみられる。


 

この日の演説は2016年の選挙戦以来トランプ氏の定番となっている自由奔放なものに似て、トランプ氏は自慢話や虚偽の主張、大々的な公約を織り交ぜて聴衆を喜ばせた。

「これは米国史上最大の政治運動であり、われわれは75日前、この国がこれまでに見たことのない壮大な政治的勝利を達成した。あすから、私は歴史的なスピードで行動し、わが国が直面するあらゆる危機を解決する」と語った。

「あすの正午、4年間という長期にわたる米国の衰退の幕が閉じられ、米国の強さ、繁栄、尊厳、誇りに満ちた新たな時代が始まる」と述べた。

トランプ氏がワシントンでの大規模集会で演説するのは、支持者らによる議会襲撃事件につながった21年1月6日以降初めて。

この日の集会と20日のトランプ氏就任演説は、同氏が2期目に取るスタンスを予告するものとなる可能性がある。トランプ氏はデンマーク自治領グリーンランドの取得やパナマ運河の返還を求め、カナダを米国の州にすると発言している。

トランプ氏は演説で、政府文書の「過剰機密化」を撤回すると表明した。これは1期目の退任後に機密文書を保持していたとして起訴された事件への言及とみられる。

対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

緑の気候基金、途上国のプロジェクト17件に12億ド

ワールド

トランプ氏、大型減税法案可決をアピール アイオワ州

ワールド

IMF、スリランカ向け金融支援の4回目審査を承認

ビジネス

ドイツ銀、グローバル投資銀行部門で助言担当幹部の役
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 7
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 5
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中