最新記事
SNS

危険すぎて人類が住めない「放射能の島」...公開された内部映像 「衝撃」「悲しい」【2024年の衝撃記事 5選】

Watch man explore deserted bikini island "too radioactive" to live on

2025年1月11日(土)16時25分
ブライアン・ディロン

ビキニ環礁に帰還した住民たちに起きた健康被害

動画には澄み渡る青空の下、ヘイズが無人島であるビキニ環礁の白い砂浜に降り立つ様子が映っている。島での滞在が許可されたのは3時間だけ。それ以上長くいるのは危険すぎるという理由からだ。

ヘイズはその後、廃墟と化した民家やかつて米軍が建設した基地内にある建物を紹介している。

ビキニ環礁の核実験場は世界遺産リストに登録されている。ユネスコ(国連教育科学文化機関)のウェブサイトによればここでは地元住民が移住させられた後、1946年から1958年にかけて60回以上に及ぶ核実験が行われた。

同サイトには「この場所はきちんとした再建が行われておらず、爆発によって放射性物質が発生したため今も人間の立ち入りは厳しく制限されている」と説明がある。

核実験から何年もの時間を経て、一部の住民については安全に帰還することができると宣言された。だが1978年までには帰還住民のセシウム137の体内量が11倍に増加していることが発覚し、これが女性の流産や新生児の遺伝的異常につながった。

ヘイズは本誌に対して「これらの美しいビーチが放射性物質の源でもあり、その影響で骨が十分に発達しないまま生まれてしまった子どもたちが恐怖に震える母親たちによって埋められた場所だと知ったのは衝撃だった」と述べ、さらにこう続けた。「そんな時代に戻りたいと考える新世代の政治家や有識者がいることが信じられない」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ムーディーズ、日本の格付けA1を確認 見通しは安定

ビジネス

豪コアインフレ率、第3四半期0.9%なら予測「大外

ワールド

独IFO業況指数、10月は88.4へ上昇 予想上回

ワールド

ユーロ圏銀行融資、9月は企業・家計向けとも高い伸び
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 5
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下にな…
  • 6
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 7
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 8
    1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【テイラー・スウィフト】薄着なのに...黒タンクトッ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中