最新記事
2024米大統領選

米大統領選、バイデンが撤退ならミシェル・オバマが有力!

Michelle Obama Favorite To Replace Joe Biden if He Drops Out

2024年2月22日(木)17時31分
ジェームズ・ビッカートン
ミシェル・オバマ

ミシェル夫人が候補ならこの不安も解消?(2023年のテニス全米オープンで) Robert Deutsch-USA TODAY Sports

<高齢による健康不安説がつきまとうバイデンの代わりは誰? 賭け事大好きなイギリス人が民主党候補として白羽の矢を当てた>

今秋の米大統領選で再選を目指す現職のジョー・バイデンがもしも選挙戦から撤退したら──その場合、大手ブックメーカーが公開したオッズによると、民主党の指名候補として最も有力視される人物はミシェル・オバマ元大統領夫人だ。もっとも、本人は今のところ出馬の意向などさらさらなさそうだが......。

英オンラインブックメーカー大手のベットフェアーは、米大統領選での民主党予備選の勝者を当てるベットを行っている。今のところバイデンのオッズは4/9で、賭け参加者の支持率は69%だ。

民主党の指名争いは2月3日にサウスカロライナ州で実施された初戦で幕を開け、現在81歳で、現役の米大統領としては史上最高齢記録を更新中のバイデンが圧勝。続くネバダ州でも難なく圧勝し、党全国委員会ともめて非公認のまま強行されたニューハンプシャー州の予備選でも圧倒的支持を勝ち取った。なにしろ民主党の指名候補に名乗りを上げているのは、今のところバイデンを除けば、2人の泡沫候補だけで、既に1人は撤退を表明しているありさまなのだ。

 
 

出馬を諦めるとの憶測も

とはいえバイデンは高齢ゆえの健康不安説に加え、最近ではアンゲラ・メルケル独前首相の名をその2代前の故ヘルムート・コール元首相と言い間違えるなど、公の場での失態が相次いで報じられている。職務全うは困難とみる向きも多く、本人もそれを認めて、大統領選から撤退するのではないかとの憶測も飛び交っている。

その場合、最も有力な候補者は誰か。ベットフェアーによると、賭け事好きのイギリス人が民主党の指名候補として有力視している人物のランキングでは、バイデンに次いでミシェルが2位で、オッズは8/1(支持率約11%)。その後はカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム12/1(7.7%)、カマラ・ハリス副大統領15/1(6.3%)、ミシガン州知事のグレッチェン・ウィトマー74/1(1.3%)、エリザベス・ウォーレン上院議員79/1(1.3%)、ヒラリー・クリントン94/1(1.1%)と続く。

ベットフェアーのサム・ロズボトム広報担当によると、同社のベットでは、当初はバイデンに賭けていたものの、知的な適性に問題ありとみて、他候補に賭けることにした参加者も多いという。

「4年前の米大統領選を振り返ると、予備選が始まった段階ではバイデンは大統領選本戦はおろか、民主党の指名争いでも勝ち目なしとみる人が多かった」と、ロズボトムは本誌に明かした。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米財務長官、中国副首相とマレーシアで会談へ

ワールド

全米で反トランプ氏デモ、「王はいらない」 数百万人

ビジネス

アングル:中国の飲食店がシンガポールに殺到、海外展

ワールド

焦点:なぜ欧州は年金制度の「ブラックホール」と向き
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みんなそうじゃないの?」 投稿した写真が話題に
  • 4
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 5
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中