最新記事
パレスチナ

ガザで米軍用機からの支援物資投下を検討...57万人が「飢餓の一歩手前」

2024年2月29日(木)19時53分
ロイター
ガザ

パレスチナ自治区ガザへの陸路による支援物資搬入が一段と困難になる中、米政府は軍用機から物資を投下する方法を検討している。資料写真、上空から投下される援助物資、ガザ地区南部のラファ、27日撮影(2024年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)

パレスチナ自治区ガザへの陸路による支援物資搬入が一段と困難になる中、米政府は軍用機から物資を投下する方法を検討している。当局者が28日明らかにした。

米軍による空からの物資投下計画を最初に伝えた米ニュースサイトのアクシオスは複数の米当局者の発言として、軍用機から投下できる物資はトラック1─2台分にとどまることから支援物資投下の効果は限定的と報じた。

国連の統計によると、2月にガザに搬入された人道支援物資は前月から半減している。

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ガザでは人口の4分の1に当たる少なくとも57万6000人が飢餓の一歩手前の状態にある。

OCHAは27日、支援団体は「ガザに最低限の物資を届けるのも極めて困難な障害」に直面していると説明。ガザ北部では2歳以下の子どもの6人に1人が急性栄養失調となっているほか、パレスチナの住民230万人の事実上ほぼ全員が、生きるために「極めて不十分な」食料支援に依存していると分析した。

国連が任命した食糧の権利に関する特別報告者マイケル・ファクリ氏は英紙ガーディアンとのインタビューで、イスラエルはガザで「意図的に人々から食料を奪っている」とし、「明らかな戦争犯罪」と非難した。

一方、イスラエルのミラー国連常任副代表は、同国はガザの人道状況改善に全力を尽くしていると強調。援助規模と頻度は国連やその他機関の能力次第だと指摘した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 習近平独裁の未来
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月17号(2月10日発売)は「習近平独裁の未来」特集。軍ナンバー2の粛清劇は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」強化の始まりか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

香港紙創業者に懲役20年、国安法裁判 国際社会は強

ビジネス

中国の証取、優良上場企業のリファイナンス支援 審査

ビジネス

欧州、ユーロの国際的役割拡大に備えを=オーストリア

ワールド

キューバの燃料事情は「危機的」とロシア、米の締め付
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 2
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 3
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 4
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    「二度と見せるな」と大炎上...女性の「密着レギンス…
  • 8
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 9
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 10
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 7
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 8
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 9
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中