最新記事
ウクライナ戦争

ロシア兵に狙われた味方兵士を救った、ウクライナ「スナイパー」の正確な狙撃...「凄技」映像が話題

Ukraine Sniper Saves Fellow Soldier From Ambush in Incredible Video

2023年12月2日(土)13時22分
ジェイク・ローダー
ウクライナの凄技スナイパー

Vitezslav Malina/Shutterstock

<待ち伏せ攻撃を仕掛けようとした敵兵を、スナイパーが素早く正確な狙撃で撃退した瞬間を捉えた映像をウクライナ側が公開>

暗い低木の中を、ゆっくりと前進するウクライナ兵──。しばらくすると前方に、待ち伏せていた敵兵が姿を現し、ウクライナ兵に攻撃を仕掛けようとする。すると、後方に潜んでいたウクライナの狙撃兵が素早く銃を発射し、相手の攻撃を阻止して味方を守ることに成功した。

■【動画】ロシア兵に狙われた味方兵士を救った、ウクライナ「スナイパー」の正確な狙撃...「凄技」映像

これはウクライナ国家警察の攻撃部隊が公開した動画で、ウクライナ軍「スナイパー」が、仲間の兵士を待ち伏せるロシア兵を狙撃した瞬間を捉えたものだとしている。

ウクライナ警察部隊は「我々の攻撃グループのプロフェッショナルの仕事だ。陸路で前進している兵士は、国家警察部隊『リュート』の狙撃兵に援護されている。この映像では、狙撃兵がサーマル照準器付きのスナイパーライフルUAR-10でロシアの占領軍兵士を銃撃した」と説明した。

本誌は映像の信ぴょう性について、裏付けを取ることができていない。

3.8キロからの狙撃で世界記録も

ロシアとウクライナの戦争が開始されてから21カ月が経過し、双方の死傷者は増え続けている。正確な死者数は独立した検証がされていないが、11月20日の報道では、開戦以来、ロシア兵31万9000人が死亡したと伝えられている。

ウクライナ軍は過去にも狙撃部隊の成果を主張している。最近ではウクライナ保安局(SBU)が、軍の狙撃兵が3.8キロ離れた距離からの狙撃に成功し、世界記録を更新したと発表。「SBUの狙撃兵が世界記録を樹立した。彼は驚くべき距離からロシア兵を銃撃した」と同局は述べた。

ウクライナ軍兵士の死者数も増加しており、同国議員らによれば、政府は動員対象を拡大する新しい法律の導入に取り組んでいる。ウクライナ政府高官のマリアナ・ベズフラはフェイスブックで、この法律が承認されれば招集できる人数が増えると述べた。

米シンクタンクの戦争研究所によると、ウクライナ軍とロシア軍は冬の極寒に備え、約965キロにわたる戦線で塹壕を掘り始めているという。

「ウクライナ軍とロシア軍は、ウクライナ東部と南部で戦闘活動を継続しているが、冬の天候が本格化するまで、雨天によって戦闘作戦のペースが遅くなる可能性が高い」と同研究所は指摘している。


ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米CB景気先行指数、8月は予想上回る0.5%低下 

ワールド

イスラエル、レバノン南部のヒズボラ拠点を空爆

ワールド

米英首脳、両国間の投資拡大を歓迎 「特別な関係」の

ワールド

トランプ氏、パレスチナ国家承認巡り「英と見解相違」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中