最新記事
中東

エルサレムのバス停でパレスチナ人が銃乱射、3人死亡 ハマスがメンバーと確認

2023年11月30日(木)22時59分
ロイター
事件現場で検証をする警察官たち

イスラエルの警察によると、エルサレムで30日朝のラッシュアワーの時間帯にパレスチナ武装勢力がバス停に発砲し、少なくとも2人が死亡、8人が負傷した。写真は30日、エルサレムで撮影(2023年 ロイター/Ronen Zvulun)

イスラエルの警察によると、エルサレムで30日朝のラッシュアワーの時間帯に2人のパレスチナ人がバス停付近で発砲し、少なくとも3人が死亡、8人が負傷した。イスラム組織ハマスは2人がメンバーだと確認した。

イスラエル警察によると、発砲したのは東エルサレムの出身者で現場で射殺されたという。「テロリスト2人が銃器で武装した車両で現場に乗り付け、バス停にいた民間人に発砲した」と説明した。

イスラエルのチャンネル12テレビが放映した防犯カメラの映像には、混雑したバス停のそばに白い車が止まった後、2人の男が出てきて銃を構え、人々が散り散りになる中、群衆に向かって走る姿が映っている。

ハマスは、発砲した2人がハマスのメンバーだと確認。ガザでのイスラエル軍の攻撃や、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人への扱いを挙げて「占領軍による前代未聞の犯罪への当然の反応だ」と述べた。

「戦争管理内閣」のメンバーであるガンツ前国防相は短文投稿サイトのX(旧ツイッター)に「この攻撃は市民を脅かす殺人テロに対して強さと決意をもって戦い続けるというわれわれのコミットメントをさらに後押しするものだ」と投稿した。

テルアビブを訪れていたブリンケン米国務長官は、今回の銃撃は「イスラエルとイスラエル人が日々直面しているテロの脅威」を思い起こさせるものだと述べるとともに、犠牲者に哀悼の意を示した。

イスラエル軍によると、ヨルダン川西岸の検問所に自動車が突っ込み、兵士2人が負傷した。これに関し、パレスチナ側のコメントはない。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、シカゴへの州兵派遣「権限ある」 知事は

ビジネス

NY外為市場=円と英ポンドに売り、財政懸念背景

ワールド

米軍、カリブ海でベネズエラ船を攻撃 違法薬物積載=

ワールド

トランプ氏、健康不安説を否定 体調悪化のうわさは「
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 4
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 5
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 6
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 7
    トランプ関税2審も違法判断、 「自爆災害」とクルー…
  • 8
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあ…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 9
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中