脱ポピュリスト狙う伊五つ星運動 課題はユーロ離脱の国民投票公約
ところが今は、そうした運動にブレーキをかけつつある。国政を担う場合の首相候補と目されるルイジ・ディマイオ氏は、ユーロ離脱の是非を問う国民投票は、選挙後少なくとも1年は実施できないとの見通しを示した。
実際にはそれどころか、イタリアの憲法が国際条約で規定された問題に関する国民投票を禁じているため、いざ実施という際の手続きは極めて複雑になり、政権任期の5年いっぱいかかっても終わらない公算が大きい。
ディマイオ氏は先週、ローマで欧州28カ国の大使を会談し、五つ星運動が政権運営能力を備えていると保証した。
ある大使は「ディマイオ氏は非常に親欧州的で、内部からEUの機構改革に取り組むと話していた。私の印象では、同氏はユーロ離脱を問う国民投票を約束したことを後悔しているようだった」と述べた。
