最新記事

米政権

トランプの「嘘」まとめ第2弾(テロ、世論調査、殺人ほか)

2017年2月10日(金)11時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

トランプの主張は明らかな「嘘」なのだが、彼は選挙戦の最中にも何度も持ち出していた。「アメリカの惨状」を際立たせるための誇張だと思われるが、これはあまりにも......。

ちなみにCNNのジェイク・タッパーは、トランプのこの発言を擁護した大統領顧問のコンウェイにこう言い聞かせた。「ケリーアン、メディアが伝えないのは嘘だから、真実ではないからだ」

(番外編)ブレグジットの前日、スコットランドで予言した!

トランプの「嘘」には意図がはっきりしないものもある。例えば、テリーザ・メイ英首相が訪米した際の共同記者会見で得意げに語った「奇妙で、必要のない嘘」(ネットメディア「クォーツ」の見出しより)

トランプ曰く、ブレグジット(英EU離脱)の国民投票の前日、スコットランドに自分が所有するリゾート施設にいて、そこでメディアにこう語ったのだという。「私は言った、ブレグジットが起こるだろうと。言いかい、これは投票前日のことだ。私の予測は冷笑されたがね」

実際には、トランプはその時アメリカにいる。彼自身の当時のツイートでも明らかなように、リゾート施設の式典で現地を訪れたのは国民投票の翌朝だったという。

ちなみに、スコットランド到着時、出迎えた人々に「おめでとう」と言ったトランプだが、スコットランドは離脱反対が多数だった地域だ。

***

【参考記事】パックン・コラム「トランプ大統領はウソつき。」

19世紀の英首相ベンジャミン・ディズレーリがこんな言葉を残している。「世の中には3つの嘘がある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ」

これは統計がいかに当てにならないか、都合よく使われるものかを言い表した表現だったが、私たちは今、「嘘」と「真っ赤な嘘」が都合よく使われる時代に突入しているのかもしれない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

PayPayの米上場、政府閉鎖で審査止まる ソフト

ワールド

マクロスコープ:高市首相が教育・防衛国債に含み、専

ビジネス

日鉄、今期はUSスチール収益見込まず 下方修正で純

ビジネス

トヨタが通期業績を上方修正、販売など堅調 米関税の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中