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米国では無名のユーチューバー「テキサス親父」、日本の右派に人気

2016年2月12日(金)12時37分

 話題となっているテーマの1つに従軍慰安婦問題がある。専門家の間では、慰安婦の数をめぐり議論が続いている。韓国の活動家が朝鮮人の被害者は20万人にも上るとする一方、ほんのわずかしか名乗り出ていない。

 マラーノ氏と日本の右派の多くは、1944年の米軍による報告書に、そのような女性たちは自ら進んで売春行為を行ったと書いてあると解釈するが、それは誤りだとする批判の声も上がっている。

 マラーノ氏は、従軍慰安婦の問題は疑わしいと主張する。

 同氏は約2年前、カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像の隣に座り日本の国旗を振ったことで、韓国のソーシャルメディア上で非難の嵐を巻き起こした。殺害するとの脅迫状を受け取ったという。

 日本と韓国は昨年12月、長年にわたり両国関係の障害となっていた従軍慰安婦問題で合意に達した。日本は元慰安婦に対し心からのおわびと反省を表明するとともに、元慰安婦支援のための財団を韓国政府が設立し、日本政府が約10億円を拠出することを明らかにした。

 脱植民地化を目指す日米フェミニストネットワーク(FeND)は、マラーノ氏が、従軍慰安婦を歴史的に否定し、自身の日本語著作について理解していないと非難。「彼(マラーノ氏)の立場は、歴史文書の完全に歪曲(わいきょく)した解釈に基づいている」と、FeND共同呼びかけ人の小山エミ氏は語った。

 (Jon Herskovitz記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

  

[オースティン(米テキサス州) 7日 ロイター]


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「テキサス親父」こと、トニー・マラーノ氏が開設したユーチューブ・チャンネル「PropagandaBuster」から。自らのミッションを「米国と韓国と日本の軍事同盟を強化すること、そして権力者に真実を語ること」という同氏の投稿した動画は、従軍慰安婦問題や反捕鯨問題、竹島や尖閣諸島などの領土問題など、日本の右派から多くの支持を受けている

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