致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
Global Virus Network Issues Statement on Nipah Virus Outbreak
ニパウイルスの治療法は対処療法に留まる khaleddesigner-shutterstock
<インド東部で致死率の高いニパウイルスの感染が確認されている>
現在、東インドの西ベンガル州で流行しているニパウイルス。世界保健機関(WHO)はその致死率を40〜75%と推定している。
この驚異的な致死率を誇るウイルスは、世界中でパンデミックを引き起こすのだろうか。
40カ国以上の90を超える主要な研究機関に所属する人獣共通ウイルスの専門家による団体、グローバルウイルスネットワーク(GVN)はニパウイルスの流行について、「懸念すべき重大な事態」ではあるものの、前例のないものでも、予期し得ないものでもなく、世界的な緊急事態を意味するものではないとの見解を示した。
「ニパウイルスがインド周辺や世界に拡大するリスクは非常に低い」と語るのは、シンガポールのデュークNUS医科大学教授であり、GVNシンガポールセンター長のリンファ・ワンだ。
「インドおよびバングラデシュでは、文化的、環境的な要因によって、同様の集団感染が繰り返し発生している。持続的なヒトからヒトへの感染が主因ではない」
ニパウイルスの感染は5件確認されたという未確認情報が流れたが、WHOによると、今回の西ベンガル州の集団感染で確認された感染例は2件にとどまるという。
インド当局は約200人に対して接触者追跡調査を実施したが、その全員がウイルス陰性と判定されている。






