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なんでも他人や世の中のせいにする人が「増えている」理由、自分の「他責思考」を直す方法

2025年9月19日(金)16時55分
印南敦史(作家、書評家)

自分が感じる痛みは誰にも転嫁できない

なるほど。他責思考の人が増えた理由もある程度は理解できる。その一方、「自分も他責思考だった」ということもありうるわけだが。

では、もし「自分は他責思考かもしれない」と気づいたら、どうすればいいのだろう? まず、自分だけが感じる感覚は、誰にも代わってもらえないのだと自覚することが大切だと著者は言う。

自分の感覚は「今、ここにある自分」だけが感じることができるもの。したがって、「今の政治が自分の深い感情の根源だ」と思うのであれば、「選挙に行く」「政策を確認し、理念に共感できる政治家を応援する」「自分が政治家になる」など、その不快感を解消する手段を実践すればいい。

自分が感じる痛みは他人に転嫁させることができないのだから、自分自身が主体的に動く必要があるのだ。

そして、「自分の痛みそのものは誰にも代わってもらうことができない」という原理原則を納得したうえで、困ったときや悩んだときにはどんどん周りに頼ってみるべきだと著者は主張している。

自分の殻に閉じこもっていると、視野も狭まってしまう。そのため気づきにくいだろうが、確かにこの自覚は重要なことかもしれない。


「自分の感覚は自分だけが感じるもの」という心の軸をぶらさない覚悟さえあれば、それ以外の部分はどんどん助けを求めていいのです。
 逆に、そもそも助けを出していない自分を棚に上げて、助けてくれないまわりを責める行為は矛盾していると言えます。(136ページより)

なお前述のとおり、他責グセがある人は「自分が悪いのではなく、〇〇が悪い」という自動思考(何かが起きたとき無意識に出てくる思考)に陥りがちである。だからこそ、自ら気づき、変わろうと努めることも大切だ。

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