狂気の時代を撃つ声──パブリック・エナミーの新曲「マーチ・マッドネス」が問うもの
It’s Time We Banned Firearms
恐怖と力──この2つの感情がアメリカ人を突き動かしている。アメリカは恐怖の上に築かれた国だ。みんなビビっている。だから、自衛のために銃を持つ権利を主張する。でも、もし全ての銃が禁止されれば、誰も自衛する必要なんかなくなる。隣人への恐怖より、子供を失う恐怖のほうが強くあるべきだ。
若者に「HOPE」を見た
今は子供が親の銃を簡単に手にできる。彼らは周りから嫌われること、ばかにされることへの恐怖に縛られている。恐怖は無力感を生む。それを覆すために力を手に入れ、周りを見返してやろうという子供も出てくる。
こんな事件があまりに頻繁に起きるから、社会全体が麻痺してきた。数人が殺されたくらいではニュースにもならず、メディアはすぐに別の話題に飛び付く。こうして銃撃事件は終わらない。
学校での銃撃事件は、今や日常だ。甘い銃規制のせいで、世界に例を見ないほど暴力が蔓延している。俺はこれを「エラリズム(errorism=過ちのテロ)」と呼びたい。
俺は大人になった。自分の行動にもキャリアにも責任を持たなくてはならない。ドラッグもやめた。世の中がよりクリアに見えるようになった。新しい仲間もできた。もう銃は持たない。いま俺が持つ武器は「対話」だけだ。
俺の新しいマネジャーは、仕事の初日にサム・ホランダーとの面会をセットしてくれた。彼はヒット曲をいくつも手がけてきたプロデューサーであり、ソングライターだ。