最新記事
ウイスキー

ウイスキーは130年間「浮き沈み」してきた...名門蒸留所が「ロングモーン 18年」「ロングモーン 22年」で新たな時代へ

2024年2月9日(金)13時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

しかし、ウイスキーブームは長くは続かない。1990年代までに幾度となく低迷期を迎えるウイスキー業界の中で、多くの蒸留所が閉鎖に追い込まれていった。それでもロングモーン蒸留所は130年にわたり、ウイスキー作りを維持し、スペイサイドの老舗としてスコッチウイスキーの伝統を守り続けている。

実はこのロングモーン蒸留所、日本のウイスキーの歴史にも影響を与えている。「日本のウイスキーの父」とも呼ばれる竹鶴政孝は、1919年4月に同蒸留所を訪れ、スコッチウイスキーを本格的に学んだ。いま世界を席巻するジャパニーズウイスキーの原点がスコットランドの「ロングモーン蒸留所」にあるのはとても興味深い。

130年の時を経て輝くスペイサイドの隠れた秘宝

今回リリースされた「ロングモーン 18年」と「ロングモーン 22年」はスペイサイドらしい繊細なバランスの取れた仕上がりとなっている。

厳選したアメリカンオーク樽で長期間熟成されたロングモーンのウイスキーは、どちらも度数調整のための加水を行わず、製法にはカスクストレングス(加水をせず、樽出しそのままのアルコール度数になる)と冷却濾過をしないノン・チルフィルタード製法を採用することで、樽から出されたままの味わいが楽しめる。

「ロングモーン18年」

スペイサイドらしさが表現された「ロングモーン18年」700ml、37,125円(参考小売価格)、2月5日発売

例えば、「ロングモーン 18年」なら、キャラメルがけのリンゴやハニーケーキ、バタースコッチの華やかだが優しい香りと、カスタード、ココナッツケーキの蜂蜜、ミルクチョコレートの絶妙な甘味と余韻が残る。

「ロングモーン22年」

22年以上の熟成を経たクラシックスタイル「ロングモーン22年」700ml、59,400円(参考小売価格)、2月5日発売

一方、「ロングモーン 22年」は、マダガスカル産の高級バニラとヘーゼルナッツのクリーミーな香りにレモンシャーベットのフルーティーさが絡み合い、飲めばドライフルーツやナッツの入ったフィレンツェ風のビスケットが幾度も重なった口当たりの良いまろやかな甘さが余韻へとつながっていく。

130年の時を経て、再び世界に広がるウイスキーブーム。この機会にスペイサイドの隠れた秘宝を堪能し、ジャパニーズウイスキーの原点に触れてみるのもいいかもしれない。

今回リリースされる「ロングモーン 18年」と「ロングモーン 22年」は数量限定のため、この秘宝を味わえるのは今のうちだ。


●問い合わせ先
ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
tel:03-5802-2671
www.pernod-ricard-japan.com/brands/domestic/whisky/longmorn/

20240528issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月28日号(5月21日発売)は「スマホ・アプリ健康術」特集。健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中銀は不確実性受け入れるべき、米クリーブランド連銀

ワールド

台湾をWHO総会へ、米と日本など同盟国が共同声明で

ビジネス

シンガポール航空、シートベルト着用規則改定 乱気流

ワールド

ニューカレドニア、「比較的平穏」な一夜 仏大統領訪
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 2

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 3

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」...ウクライナのドローンが突っ込む瞬間とみられる劇的映像

  • 4

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 5

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 6

    テストステロン値が低いと早死にするリスクが高まる─…

  • 7

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 8

    韓国は「移民国家」に向かうのか?

  • 9

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 10

    国公立大学の学費増を家庭に求めるのは筋違い

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 5

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 8

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 9

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 10

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中