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野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケット...AI導入で「これから起こる」こと

2026年1月4日(日)08時30分
印南敦史 (作家、書評家)

スーパーマーケットは食生活を支える基盤


 スーパーマーケットは、私たちの食生活を支える基盤である。毎日の食卓を彩る生鮮食品や惣菜、冷凍食品の売り場には、人々の生活に欠かせない食材が並ぶだけでなく、社会を映し出す鏡のような側面もある。(「はじめに」より)

スーパーマーケットに集まる人たちの消費行動、提供される商品・サービスの背景には、地域社会や経済、それに加えて地球規模の課題が潜んでいる。

ただし現実的に私たち生活者の多くは、手に取っている商品がどのように選ばれ、陳列され、維持されているのかを深く考えたことがないはずだ。

そのため、小売、卸、外食、食品メーカー、流通政策などに関する豊富な取材経験を持つ著者はここで、スーパーマーケットの仕組みや、それに伴う暮らしの変化、日本経済についてのヒント、消費者心理などを幅広く掘り下げているのである。

どの章も緻密で非常に興味深いのだが、なかでも心惹かれたのは「未来のスーパーマーケット像」についての記述だ。


 スマホのアプリを開くと、AIがその日の食事メニューを提案してくれる。消費者は提案されたメニューの中から気に入ったものを選ぶと、必要な食材が自動的にショッピングリストに追加される。店舗に到着すると、ロボットがそのリストに基づいて商品をピックアップし、カートに入れてくれる。
 消費者は商品を確認しながら店内を回るだけで、レジに並ぶ必要はない。出口では、顔認証やスマートウォレットを使って決済が完了し、時間の節約と快適な買い物が実現する。店舗内ではエコロジーを意識した商品が目立つ位置に配置され、サステナビリティへの取り組みが買い物の一部として定着している――。(200ページより)

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