最新記事
BOOKS

野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケット...AI導入で「これから起こる」こと

2026年1月4日(日)08時30分
印南敦史 (作家、書評家)
スーパーマーケットの野菜売り場

なぜスーパーマーケットの野菜売り場は入り口にあるのか? その答えは(写真は本文と関係ありません) Zoey106-shutterstock

<緻密な仕組みが施されたスーパーマーケットは「社会を映す鏡」。ただ便利になるだけではない変化が、すぐそこに迫っている>

『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか――スーパーマーケットで経済がわかる』(白鳥和生・著、朝日新書)といった本を目にすると、どうしても「答え」が気になってしまうのではないだろうか? そこで、いきなりだがその答えから明らかにしていこう。
『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか――スーパーマーケットで経済がわかる』
野菜売り場(青果売り場)がスーパーマーケットの入り口付近にあるのは、視覚的なインパクトを与えるため。色とりどりの野菜や果物を並べることで新鮮さをアピールしているのだという。同時に、質の高さを訴える効果も望める。

精肉や鮮魚売り場が店舗の奥に配置されているのは、来店客が店内を回遊するよう誘導するため。他の商品も目に入ることになるため、「ついで買い」促進の効果もあるようだ。

一方、店ごとに来店客の購買行動を意識しているのが惣菜売り場の配置だ。住宅地や郊外型の店舗では、生鮮食品(青果、鮮魚、精肉)購入後に惣菜を選ぶ流れが一般的。だが駅前や商業地区では、仕事帰りの需要を意識して入り口近くに配置されることが多いという。

これらはほんの一部に過ぎないが、つまりスーパーマーケットにはこうした緻密な仕掛けが施されているのである。全国に2万店以上あり、毎日数千万人が来店するだけのことはある。

食べなければ生きていけない人間にとって必要不可欠なスーパーマーケットは、景気に左右されにくい業種のひとつでもある。すなわち、それが「スーパーマーケットで経済がわかる」という本のサブタイトルの根拠でもあるわけだ。

地方自治体
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ローマ教皇、民主主義の危機警告 「多数派の専制」を

ワールド

FRB議長候補ウォーシュ氏、21日に指名承認公聴会

ビジネス

FRB利下げ27年まで延期の可能性、原油高次第=シ

ビジネス

米シティ、1─3月期は利益が予想上回る 地政学的緊
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ「EV撤退」が示す、日本が失った力の正体
  • 2
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 4
    「いい加減にして...」ケンダル・ジェンナーの「目の…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 7
    トランプがまた暴走?「イラン海上封鎖」の勝算
  • 8
    高さ330メートルの絶景と恐怖 「世界一高い屋外エレ…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中