最新記事

ビジネス

SkillだけでなくWill、MustよりWant、だから「プロセスエコノミー」はこんなに楽しい

2022年3月1日(火)17時44分
flier編集部

SkillとWill

── 本書の編集は、オンラインサロンのメンバーの方々とも協力して手掛けられたとうかがっています。実践された「プロセスエコノミー」の醍醐味を、あらためてお聞かせください。

本書には書いていないことですが、プロセスエコノミーを実践するには、読者と本を提供する人が一緒に走り、変化に向かってずっと走り続けないといけません。

マッキンゼーでよく使われているスキル(Skill)とウィル(Will)という言葉で表すと、本はスキルを分かりやすく提供するものと思われがちです。しかし本当に大事なのは、「変化に対して歩み続ける、楽しむ」というウィル、「やりたい、やって楽しい」という気持ちをどう共有化していくかということです。

その意味で、本書の出版までのプロセスをオープンにすることにより、参加者から「この部分に熱くなりました」とか「実際に始めてみて、自分たちの視野が変わってきました」といった声が寄せられました。ウィルが変わると、見える風景が変わってきます。そして、風景が変わると、歩むことがより楽しくなります。

この良循環は、スキルだけでは起こりません。スキルとウィルをセットでどう共有していくかが大切なのです。

MustではなくWant

── 本書の中で「1億総発信者時代の「Why」の価値」を解説されていました。発信に積極的な人が増えている一方、発信をためらう人も少なくないようです。発信するうえで大切なのはどのようなことでしょうか。

「Why」の価値、「発信」の価値はいずれも大事ですが、一番大事なのは、発信が「ゴール目的」なのか、「プロセス目的」かということです。

自分が何を重んじているのか。「Why」の大事さというのはあるのですが、そもそも本当に自分が好きなことなら、発信しているだけで楽しいはずですよね。

日本は、慣習的にモノの価値で選ばれやすく、いかに自分を削って無駄をそぎ、我慢して出来上がったものが相手に喜ばれるという価値観が長く根差してきたように思います。「ゴールに行くまでは我慢しましょう」「いいものをつくるまでは我慢しましょう」というのが、日本の中で主流の価値になってしまいました。そのため、「発信はちゃんとしなきゃいけないのでは」とか「発信するためにはちゃんとコアを作らないといけない」と思われる風潮があります。

── たしかに日本人は我慢強いと言われますね。

例えば、散歩はただ散歩するだけで楽しいですよね。歩いて移動しているだけ、そのプロセスがただただ楽しい、というのはあるはずです。それでふと後ろを振り向いたら、「あれ? こんなに進んでいたのか」と気づく。

「Why」の価値、「発信」の価値で言えば、「しなければならない」という心の中にマスト(Must)が生まれたら、「好きだから話したい」「どんな稚拙でもいいので、好きだから表現したい」、という考えに立ち戻ることです。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イスラエル首相と会談 イラン核巡り「決

ビジネス

1月米雇用、13万人増と1年超ぶり大幅増 失業率4

ワールド

米テキサス空港の発着禁止解除、対無人機システム巡る

ビジネス

26年度の米財政赤字は1.853兆ドルに拡大の見通
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 10
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中