プレスリリース

約4割が、勤務先に「介護に適した制度や風土はない」と回答 「親の介護と勤務先・仕事環境」に関する調査【ケアワークス】

2025年07月15日(火)15時00分
シックスワン株式会社(本社:東京都、代表取締役:福田 智洋)が運営するケアワークス( https://care-works.info/ )は、2025年6月に「親の介護と勤務先・仕事環境」についてアンケート調査を実施しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/442182/LL_img_442182_1.png
アイキャッチ

本調査は、親の介護を考えた時に、自身の仕事や働き方をどのように考えているか、また、現在の勤務先企業の介護制度などに対して、どのような課題や改善点を感じているかをアンケート調査したものです。
調査の結果、「現在の勤務先に介護との両立に配慮した制度や風土があると感じますか?」という問いに対して、39.3%の方が「制度や風土がない」と感じており、「あると感じる」(25.3%)よりも約1.5倍の方が、現在の勤務先に介護に適した制度や風土はないと感じている状況が明らかになりました。


【調査概要】
・調査対象 : 全国の20代~50代の男女(今後親の介護を担う可能性がある方)
・調査方法 : 選択式および自由記述形式のアンケート
・調査期間 : 2025年6月25日~6月26日
・有効回答数 : 150件
・リリース掲載URL: https://care-works.info/news/aG3SNhIAACsAkw72
※ 本リリース内のコメントは、アンケート回答の一部を抜粋・要約したものです。


【調査詳細】
■親の介護が必要になった場合、仕事環境はどのようにしたいとお考えですか?

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/442182/LL_img_442182_2.png
親が介護になった場合の仕事環境の希望

親の介護が必要になった際の仕事環境に関しては、「勤務時間の短縮」(30.7%)と「介護休暇・介護離職の取得」(27.3%)という回答が多くを占めました。

■実際に親の介護が必要になった場合、最も現実的・実現可能だと思うものを1つ選んでください。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/442182/LL_img_442182_3.png
親が介護の場合の実現可能な選択肢

実際に親の介護が必要になった場合、最も現実的な選択肢として挙げられたのは、「勤務時間の短縮」(44.0%)という回答で、大半を占める結果となりました。

■あなた自身が親の介護を担う上で、不安に感じていることは何ですか?

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/442182/LL_img_442182_4.png
親の介護に対する不安

自身の親の介護に対しての不安を聞いたところ、最も多かった回答は「経済的な負担(介護費用など)」(67.3%)でした。次点が「精神的な負担・ストレス」(61.3%)で、3点目は「仕事との両立ができるか」(55.3%)でした。これら3点は、それぞれ50%を超える回答を集めており、大きな介護に関する不安と言えそうです。

■現在の勤務先に介護との両立に配慮した制度や風土があると感じますか?

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/442182/LL_img_442182_5.png
現在の勤務先における介護に関する制度や風土

現在の勤務先に、介護に関する制度や風土があると感じるか聞いたところ、「全くそう思わない」「あまりそう思わない」を合わせた39.3%の方が、「制度や風土がない」と感じている結果となりました。
「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した25.3%よりも約1.5倍の方が、勤務先企業の介護への対応が遅れていると感じている状況が伺えました。
こうした企業側の対応は今後、より柔軟に対応をしていくことが介護と仕事の両立という点において重要になりそうです。

■もし会社に対して要望ができるとしたら、どのようなサポートがあると助かりますか?
自由記述回答で、「介護に関して勤務先に望むサポート」について聞いたところ、働き方の柔軟化や介護休暇の取りやすさ、経済的なサポートに関して多くの希望が寄せられました。

~勤務体制・働き方の柔軟化に関する声~
・在宅勤務(40代・男性)
・フレキシブルな勤務対応(40代・女性)
・時短、リモートを積極的に提案してほしい(30代・男性)
・勤務時間をフレックス制に対応してもらえる形にしてほしい(40代・男性)
・介護リモート制度の確立(20代・男性)
・フレックスタイムの導入(40代・男性)
・勤務時間や形態を柔軟に変えてもらえる制度がほしい(20代・男性)
・フルタイム勤務から、短時間勤務への移行と、担当業務の削減を願いたい(30代・男性)

~休暇制度・休みの取りやすさに関する声~
・介護が長期間になったときの仕事のフォロー(40代・男性)
・休暇の取得や、介護休暇の推進、チームでの理解を深めてもらいたい(20代・男性)
・介護休暇の拡充(50代・男性)
・介護休暇の取得のしやすさ(50代・女性)
・介護休暇制度の創設(50代・男性)
・介護に対応した有給制度(50代・男性)

~経済的サポート・その他支援に関する声~
・金銭面や休みの面でのサポート(20代・女性)
・ヘルパー補助(50代・男性)
・介護費用の補助や労働環境の柔軟性を認めるサポート(20代・女性)
・金銭的な補助と精神的サポート(30代・女性)
・介護の費用負担(20代・男性)
・介護休暇中の生活費の援助(20代・男性)
・介護費用の負担や、介護施設などの優先的紹介制度(40代・男性)


【調査結果を受けて】
本調査から、多くの方が労働時間の時短や介護休暇の取得で、親の介護に対応しようとしている姿が伺えました。
また、「勤務先企業に介護に適した制度や風土があると感じるか」という問いに対しては、39.3%の方が、「制度や風土がない」と感じており、あると感じると回答した25.3%より約1.5倍の方が、勤務先企業の介護への対応が遅れていると感じている状況が明らかになりました。
ケアワークスでは、今後も介護に関するアンケート調査を実施し、介護に関する広い情報提供や支援活動に取り組んでまいります。

【ケアワークスとは?】
・ケアワークス( https://care-works.info/ )
・介護職の求人に特化した検索エンジン型のウェブサイト
・現在、35万件以上の求人情報を掲載
・求職者は求人を検索し、掲載元サイトにアクセスできます


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プレスリリース提供元:@Press
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