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シッパイがイッパイ、アメリカの中近東政策
しかし、欧米の連合国によってできる選択肢の中に正解というものが、果たしてあるのだろうか。
アメリカは中近東諸国の独裁政権との付き合い方も色々試してきているが、どれも成功といえない。イラクやリビアの例で分かるように、独裁政権が倒れてもアメリカは得をしない。独裁政権を支持して火傷した事が何度もある。イランの場合、アメリカよりの独裁者が革命で覆され、反米の宗教国家が誕生した。一方、今も同盟国であるサウジアラビアは政治が安定しているが、政府の支援の下でイスラム教の原理主義教育が国内外で広がり、反米過激派がたくさん生まれている。現に9・11の同時多発テロの犯人は、19人中15人がサウジアラビア人だった。中近東と付き合うアメリカは俗にいう"Damned if you do, damned if you don't(押してもダメだし引いてもダメ)"な状態だ。
中近東政策において、成功へのロードマップとなるような前例はほとんど見当たらない。ブッシュパパの湾岸戦争のアプローチが、それに一番近いかもしれないが、その唯一ともいえるマニュアルは息子のブッシュジュニアですら守らなかった。
オバマ大統領はリーダーシップやパッションに欠けているとはいえ、少なくとも歴史から学ぼうとしている姿勢は評価できるのではないだろうか。決して同じ失敗は繰り返していない。ただ、今も色々と新しい失敗の方法を生み出しているんだ。
ああ、やっぱりこの話もストレスがたまるな~。
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