『私は確信する』が教える「確信」することの危うさ
ILLUSTRATION BY NATSUCO MOON FOR NEWSWEEK JAPAN
<夫は妻を殺したのか? 仏ヴィギエ事件を題材としたこの映画から、「確信は揺るがないからこそ真実を閉ざす扉になる」ことが分かる>
これが長編デビューとなるアントワーヌ・ランボーが監督した『私は確信する』の日本公開は2021年。本国フランスでは大ヒットしたようだが、日本ではひっそりと上映が始まって、あっという間に終わってしまったという印象がある。
家庭内別居中の妻スザンヌ・ヴィギエが3人の子供を残し行方不明となり、殺人事件と見なした警察は、遺体や凶器など物証がないままに夫を逮捕する。一審は無罪。しかし検察は控訴して、メディアも夫の疑惑をセンセーショナルに報道し始める。
これが2000年にフランスで実際に起こったヴィギエ事件だ。
映画を観ながら想起した事件は2つ。1つは16年に自宅で妻が死亡した講談社の朴鐘顕(パク・チョンヒョン)元編集次長の事件だ。
死因である窒息死を、産後鬱で精神的に不安定だった妻の衝動的な自殺と朴は主張し、現場に残された血痕や扉の傷など全てがそれを証明していた。
だが検察は朴による絞殺と断定し、最高裁で懲役11年が確定した。あり得ない判決だ。4人の子供たちと朴と妻それぞれの両親は全て、朴の冤罪を信じている。
もう1つは和歌山カレー事件。動機も不明で自供もないままに逮捕された林真須美の死刑判決は既に確定している。
しかし唯一の物証とされたヒ素の同定が、実は非常に曖昧な鑑定の結果だったとの重要な異議申し立てがある。ならばほかに彼女を有罪とする証拠はない。
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