コラム

「プーチンが彼を嫌っている」...反ロシア記者らを狙った在英国際スパイネットワークの全容判明

2025年03月08日(土)16時15分

「プーチンが本気で嫌っているからだ」

マルサレク容疑者はメッセージの中で調査報道機関ベリングキャットのグルゼフ氏が標的となったのは「プーチンが彼を本気で嫌っているからだ」と示唆していた。別の調査報道ジャーナリスト、ロマン・ドブロコトフ氏もこのグループの監視対象に置かれていた。

今回、機材だけで総額17万5000ポンド相当。ルセフ被告から実行部隊に少なくとも17万6200ポンドが流れていたとされる。ウクライナ戦争でロシアと欧州の対立が深まる中、クレムリンによる欧州でのスパイ活動や破壊工作は現在も続いている。

しかし対ロシア制裁が強化され、外交・公用旅券で入国する本格的なスパイハンドラーは追放されている。スパイ活動や破壊工作の洗練度はかつてに比べ格段に落ちている。今回のように遠隔操作で現地の犯罪者や訓練不足の代理人が実行部隊として使われる傾向が目立っている。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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