コラム

ロシア機墜落「イスラム国」関与説の信ぴょう性

2015年11月12日(木)16時30分

 プーチン政権と対立してきたチェチェン人は旅客機同時爆破テロを実行した実績を持つ。さらにロシアからチェチェン人ら1千人以上がISに参加し、チェチェン共和国に潜伏する過激派もISに忠誠を誓っている。プーチンが今回の墜落事件で怯むとはとても考えられない。逆にロシアへの宣戦布告と受け止めて、犯人を特定し、徹底的な報復に乗り出す可能性が強い。それがISかどうかは分からない。誰を指差すかはプーチンの胸三寸なのだ。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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