EXCLUSIVE-中国、100基超のICBM配備の可能性=米国防総省報告書
中華人民共和国建国70周年を記念する軍事パレードで、天安門広場を通過する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を搭載した軍用車両。2019年10月1日撮影。
Idrees Ali
[ワシントン 22日 ロイター] - 米国防総省の報告書草案から、中国が3カ所のサイロ(地下式ミサイル格納施設)に100基以上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を配備している可能性が高いことが明らかとなった。中国は軍備管理協議の意向も示していないとみられ、同国の軍事的野心の高まりが改めて浮き彫りとなった。
報告書は、中国がモンゴル国境付近のサイロに固体燃料方式のICBMを100基以上配備した可能性が高いと指摘。国防総省は以前から、これら施設の存在は報告していたものの、配備されたミサイルの数は公表していなかった。
また、中国の核戦力拡大は継続しており、2024年時点で600発台前半だった核弾頭備蓄数は30年までに1000発超になると見込まれると述べた。
中国政府は、軍備増強に関する報道は「中国の名誉を傷つけ、国際社会を意図的に欺く」ための試みだと非難している。
報告書は中国の軍備増強についても詳述しており、「中国は27年末までに台湾で戦争を戦い勝利できると予想している」と記した。
さらに、トランプ米大統領が先月、米中ロの3カ国が非核化に向けた計画に取り組む可能性があるとした発言を巡り、「中国政府は依然として、そうした措置やより包括的な軍備管理協議を進める意欲を示していない」と述べた。
国防総省と在ワシントン中国大使館はコメント要請に直ちには応じなかった。





