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米大統領、食料支援「政府再開までない」 人権団体は法的対抗措置

2025年11月05日(水)06時06分

トランプ米大統領は4日、連邦政府機関の一部閉鎖が終了した場合のみ、低所得者向け食料購入補助「フードスタンプ」(SNAP)が支給されるとの考えを示した。写真はマサチューセッツ州ボストンで10月撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)

Nate Raymond

[4日 ロイター] - トランプ米大統領は4日、連邦政府機関の一部閉鎖が終了した場合のみ、低所得者向け食料購入補助「フードスタンプ」(SNAP)が支給されるとの考えを示した。

トランプ大統領は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、SNAPは「急進左派民主党が政府閉鎖を終了した場合にのみ支給される。閉鎖終了は簡単にできる」と述べた。

農務省は3日、11月から支給を停止する方針だったSNAPの一部支給に、緊急資金を使用すると表明した。

ホワイトハウスと農務省はトランプ大統領の発言に関するコメント要請に応じていない。

こうした中、民主主義擁護団体「デモクラシー・フォワード」の弁護士らは、ロードアイランド州連邦地裁のマコーネル判事に対し、トランプ政権に給付金の全額支給を命じるよう要請。トランプ政権はSNAPの一部支給に伴う「負担」を解決できていないとし、「飢餓に関しては、時間が極めて重要だ」と、支給の遅延は容認されないとの姿勢を示した。

ホワイトハウスは4日、トランプ大統領はSNAPの給付金支給を政府に義務付ける裁判所命令を完全に順守していると表明。SNAP給付金の分配方法について農務省が4日に、各州にガイダンスを出したとしたほか、SNAPの一部支給を可能な限り迅速に実施すると述べた。

ロイター
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