ニュース速報
ワールド

米、国境の顔認識拡大 外国人の追跡強化

2025年10月27日(月)12時50分

10月24日、 米国はビザ(査証)期限の超過滞在やパスポート偽造を防ぐために、入出国する外国人を追跡できる顔認識技術の利用を拡大する。写真は1日、カリフォルニア州バーバンクの空港でセキュリティチェックを待つ利用客(2025年 ロイター/Daniel Cole)

Ted Hesson

[ワシントン 24日 ロイター] - 米国はビザ(査証)期限の超過滞在やパスポート偽造を防ぐために、入出国する外国人を追跡できる顔認識技術の利用を拡大する。24日に公開された政府文書によって明らかになった。新たな規則は12月26日に施行される予定だ。

新たな規則により、米国境当局は空港、港湾、陸路の国境、その他の出国地点で外国人に写真撮影を義務付けることが可能となる。指紋やDNAなど、その他の生体情報の提出を求めることもできる。

また、これまで対象から免除されていた14歳未満の子供や79歳以上の高齢者に対しても顔認識技術の利用が認められるようになる。

トランプ米大統領は不法移民の取り締まり対策を強化。米国とメキシコの国境の安全確保に資源投入を増大する一方で、ビザ超過滞在者の削減にも取り組んでいる。

米税関・国境警備局(CBP)は既に全ての商業航空入国者に顔認識を採用しているが、出国時の記録に利用しているのは一部の地点だけだという。今後3―5年以内で全ての商業空港と港湾の入出国時に、生体認証システムの完全導入が可能になると見込んでいる。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米FRB議長人事、年内に決定する可能性=トランプ大

ビジネス

塩野義、26年3月期純利益予想を小幅上方修正 コス

ビジネス

日経平均は大幅続伸し初の5万円台、最高値更新 米中

ワールド

タイ9月輸出は前年比19.0%増 米国向け急増 通
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 5
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 6
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下にな…
  • 7
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 8
    1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【テイラー・スウィフト】薄着なのに...黒タンクトッ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中