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米NASA、アルテミス計画で複数社競争の意向=ダフィー長官代行

2025年10月21日(火)04時49分

米航空宇宙局(NASA)のダフィー長官代行は20日、米FOXニュースの番組で、米主導の国際月探査「アルテミス計画」第3段階を巡る契約について、複数の社を競争させる意向を明らかにした。写真はフロリダ州のケネディ宇宙センターで3月撮影(2025年 ロイター/Steve Nesius)

[ワシントン 20日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)のダフィー長官代行は20日、米FOXニュースの番組で、米主導の国際月探査「アルテミス計画」第3段階を巡る契約について、複数の社を競争させる意向を明らかにした。中国などが別の月面着陸計画を進める中、遅れも指摘されるアルテミス計画の進捗の加速を目指す。

アルテミス第3段階は有人月面着陸を目指し、米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙関連企業スペースXの「スターシップ」を使って2027年に打ち上げられる計画となっている。ただダフィー氏は「予定通りに進んでいない。トランプ米大統領は中国に勝つことを望んでいる」と述べた。

ダフィー氏は第3段階の契約に他の企業が参加することで「宇宙開発を巡る競争が起こるだろう」と述べた。スペースXの競合相手として、米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が率いる米宇宙関連企業ブルーオリジンが参加する可能性に言及した。

中国は30年に有人月面着陸を目指す計画を進める一方、トランプ米大統領はそれに先立つ29年1月の任期満了前にアルテミス計画の成功を目指す考えという。

10日間かけて月を周回して帰還するアルテミス計画の第2段階は、26年4月の打ち上げを予定している。ダフィー氏は、打ち上げが26年2月に前倒しされる可能性もあるとした。

ロイター
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