コロンビア、駐米大使呼び協議へ トランプ氏の関税引き上げ受け

コロンビア外務省は２０日、トランプ米大統領がコロンビアへの関税を引き上げ、同国に対する財政支援を打ち切ると表明したことを受け、ダニエル・ガルシア・ペーニャ駐米大使を帰国させて協議する考えを明らかにした。写真はコロンビア外務省の外観。１７日撮影（２０２５年　ロイター/Luisa Gonzalez）

Luis Jaime Acosta　Julia Symmes Cobb

［ボゴタ　２０日　ロイター］ - コロンビア外務省は２０日、トランプ米大統領がコロンビアへの関税を引き上げ、同国に対する財政支援を打ち切ると表明したことを受け、ダニエル・ガルシア・ペーニャ駐米大使を帰国させて協議する考えを明らかにした。

同省は「ペーニャ駐米大使は、（コロンビアの）ペトロ大統領との協議のために呼ばれ、現在（コロンビアの首都）ボゴタに滞在している」と説明。「今後数時間以内に、コロンビア政府による決定を発表する」と述べた。

トランプ大統領は１９日、コロンビアへの関税を引き上げるとともに、同国に対する財政支援を打ち切ると表明。ペトロ大統領を「違法な麻薬組織のリーダー」だと非難した。またヘグセス米国防長官は、米軍がコロンビアの左翼ゲリラと関連のある船舶を攻撃したと発表した。

ペトロ大統領は同攻撃を非難し、この船舶はヘグセス長官が主張しているような左翼ゲリラ勢力の民族解放軍（ＥＬＮ）のものではないと述べた。