バングラデシュ、政権崩壊から1年 暫定政権は来年2月の総選挙表明

バングラデシュの首都ダッカで5日、学生デモによるハシナ前政権崩壊1周年を祝う数千人規模の集会が開かれ、暫定政権を率いるユヌス首席顧問は来年2月の総選挙実施を選挙委員会に指示すると表明した。写真は集会で国旗を掲げる男性。ダッカで撮影(2025年 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)
[ダッカ 5日 ロイター] - バングラデシュの首都ダッカで5日、学生デモによるハシナ前政権崩壊1周年を祝う数千人規模の集会が開かれ、暫定政権を率いるユヌス首席顧問は来年2月の総選挙実施を選挙委員会に指示すると表明した。
同国では昨年7月、圧政や経済困窮に抵抗する学生デモが広がり、ハシナ前首相が同年8月5日にインドに逃亡、ノーベル平和賞受賞者のユヌス氏率いる暫定政権が発足した。
1周年の集会では、ユヌス氏がデモを主導した学生らの蜂起を憲法で認定することを求める「7月宣言」を読み上げ、盛り上がりが最高潮に達した。
ユヌス氏は「7月宣言は、次期総選挙で成立する政府が策定する改革憲法のスケジュールに盛り込まれる」と述べた。暫定政権は民主主義改革に向けた道程を発表した。
主要野党バングラデシュ民族主義党(BNP)を筆頭とする複数の政党は、政治空白を回避するため今年中に選挙を実施すべきだと訴えていた。