オランダ、5億ユーロ拠出へ NATO負担のウクライナ向け米製兵器供与

オランダのブレーケルマンス国防相は4日、北大西洋条約機構(NATO)を通じて米国製の軍事装備品をウクライナに供与する新たなメカニズムに5億ユーロ(5億7800万ドル)を拠出すると発表した。写真はオランダの軍事装備。2024年9月、アメルスフォールトで撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)
[アムステルダム/ブリュッセル 4日 ロイター] - オランダのブレーケルマンス国防相は4日、北大西洋条約機構(NATO)を通じて米国製の軍事装備品をウクライナに供与する新たなメカニズムに5億ユーロ(5億7800万ドル)を拠出すると発表した。供与する兵器には防空システム「パトリオット」の部品やミサイルが含まれる。
トランプ米大統領は先月、NATOを通じ米製の兵器をウクライナに供与することで合意。費用はNATO加盟国が負担する。拠出を表明した加盟国はオランダが初めて。
ルッテNATO事務総長(オランダ前首相)はこの発表を歓迎し、「他のNATO加盟国からも近く重要な発表があることに期待する」と述べた。
米国のウィテカーNATO大使はロイターに対し、新たなメカニズムの下でウクライナへの供与が実現するまでのスケジュールについて、「今後数週間のうちに確実に迅速に進むと思うが、場合によってはそれよりも早く進むだろう」と応じた。