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キーウ空爆で16人死亡、155人負傷 子どもの負傷最多

2025年08月01日(金)08時33分

 7月31日、ウクライナ当局によると、ロシアは同日未明、ウクライナの首都キーウにミサイルとドローンによる攻撃を実施し、6歳男児とその母親を含む少なくとも6人が死亡、82人以上が負傷した。キーウで30日撮影(2025年 ロイター/Gleb Garanich)

Anastasiia Malenko

[キーウ 31日 ロイター] - ウクライナ当局によると、ロシアは31日未明、ウクライナの首都キーウにミサイルとドローンによる攻撃を実施し、子ども2人を含む少なくとも16人が死亡、155人が負傷した。

ゼレンスキー大統領は、ロシアが300機以上のドローンと8発のミサイルを発射し、キーウの集合住宅に命中したと表明。「われわれが米国や欧州ともに平和を望んでいることに対し、ロシアがどのような対応を示したか、きょう、世界は改めて目にした。力なき平和は不可能だ」とテレグラムに投稿した。

救助隊によると、負傷者のうち子どもは16人で、キーウ市に対する1回の攻撃における子どもの負傷者数としてはロシアの侵攻開始以降で最多となった。キーウの軍当局トップは国営テレビで、負傷者の中には生後5カ月の乳児も含まれ、子ども5人が入院していると述べた。

市内では数時間にわたり爆発が続き、夜空が炎で赤く染まった。当局者によると、市内の27カ所で学校や病院などの建物が攻撃を受けた。

ロシア国防省は、ウクライナの軍用飛行場や弾薬庫、キーウの軍産複合体とされる企業を標的に攻撃したと発表した。

トランプ米大統領はホワイトハウスで記者団に対し、ロシアによるウクライナへの「忌まわしい」行為を厳しく批判し、和平合意が成立しなければロシアに制裁を課す計画だと述べた。ただ、制裁がロシアの抑止になるか確信はないとした。また、米国のウィトコフ特使がイスラエル滞在を終えた後にロシアを訪問すると明らかにした。

米国の上級外交官ジョン・ケリー氏は31日、国連安全保障理事会で、トランプ氏が8月8日までにロシア・ウクライナ戦争を終結させる合意を望んでいると明確に示したことを明らかにした。

ウクライナのスビリデンコ首相は「これはトランプ大統領が示した(戦争終結に向けた)期限に対するプーチン大統領の反応だ」とし、「世界は法的措置と最大限の圧力で対応する必要がある」と訴えた。

ロイター
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