ガザ人道財団の食料配給が再開、銃撃受けた補修作業で遅延

　パレスチナのガザでは、イスラエル軍の攻撃を受けて停止していた米拠点の財団による食料の配給は５日に再開する見通しだが、午前の段階でまだ再開していない。写真は財団から受け取った援助物資を運んでいる人ら。６月３日、ガザ地区南部のラファで撮影（２０２５年　ロイター）

By Nidal al-Mughrabi, Alexander Cornwell

［カイロ／エルサレム　５日　ロイター］ - パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の攻撃を受けて停止していた米拠点の財団による食料の配給が５日に再開した。

米国とイスラエルが支援するガザ人道財団（ＧＨＦ）は４日、メンテナンス・補修作業のため、５日は通常の時間に再開できない見通しだとしていた。

ＧＨＦは５日、ガザ南部ラファ地区の２カ所で、トラック２６台分の食料が配給されたと発表した。

ＧＨＦのジョン・アクリー暫定代表はガザ北部を含むさらに多くの拠点を開設し、「人命を救う援助物資の安全でより効率的な提供」を目指していると述べた。

ＧＨＦは国連を含む人道支援組織から中立性に欠くとして激しく批判されている。

国連人道問題・緊急援助責任者のトム・フレッチャー氏はロイターが閲覧した安全保障理事会への文書で、「子どもたちに緊急の治療的食事と保健サービスを提供できないことで、何千人もの命が差し迫った危険にさらされ、不必要かつ継続的な人命損失につながる可能性がある」と述べた。