タイ、今年の成長率予想を2.1％に下方修正 米関税と世界景気減速で

　５月１日、タイ財務省は、今年の経済成長率予想を従来の３％から２．１％に下方修正した。バンコクで２０２３年撮影（２０２５年　ロイター／Athit Perawongmetha）

［バンコク　１日　ロイター］ - タイ財務省は１日、今年の経済成長率予想を従来の３％から２．１％に下方修正した。米国の関税と世界経済の減速が重しとなると指摘した。

同省高官は記者会見で、経済成長の主要な原動力である輸出は今年２．３％増とし、従来予想の４．４％増から下方修正した。この予想は、米国との関税率引き下げ交渉が順調に進むことを前提としているという。

相互関税の上乗せ分の一時停止期間が終了する７月までに交渉が成立しなければ、タイは対米輸出に３６％の関税を課される可能性がある。

同高官は、政府が歳出を加速させれば今年の成長率は最大２．５％となる可能性があると述べた。