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NY州裁判事、トランプ氏に言論禁止命令 事務官侮辱の投稿受け

10月3日、トランプ前米大統領や一族が、経営する複合企業の資産価値を偽り不正な利益を得たとして東部ニューヨーク州の司法長官が起こした民事訴訟で、ニューヨーク州裁判所のアーサー・エンゴロン判事は口頭弁論で、裁判所の事務官に関する言論を慎むよう命じた。ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Eduardo Munoz)
Jack Queen
[ニューヨーク 3日 ロイター] - トランプ前米大統領や一族が、経営する複合企業の資産価値を偽り不正な利益を得たとして東部ニューヨーク州の司法長官が起こした民事訴訟で、ニューヨーク州裁判所のアーサー・エンゴロン判事は3日の口頭弁論で、裁判所の事務官に関する言論を慎むよう命じた。トランプ氏がソーシャルメディアで同裁判所の事務官を侮辱したことを踏まえた命令。
トランプ氏はソーシャルメディアで、事務官が米上院のシューマー民主党院内総務と並んで撮影された写真を投稿し、事務官を「シューマーのガールフレンド」と紹介した。
その上でトランプ氏は「何と、はしたないことか」と指摘。「この訴訟は即座に退けられるべきだ」と訴えた。この投稿はその後、削除された。
エンゴロン判事は法廷で、裁判所の事務官に関するこうした言論は「受け入れられるものではなく、不適切であり、いかなる状況下においても容認できない」と強調。「これは(裁判所のスタッフに関する)言論の禁止命令」であり、命令を守らなければ「重大な処分」を科すと表明した。ただ、具体的にどのような処分になるのかには触れなかった。