午前の日経平均は小反発、クリスマスで薄商い 値幅192円
前場の東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比5円54銭高の5万0349円64銭となった。写真は昨年2月、都内の株価ボード前で撮影。(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比5円54銭高の5万0349円64銭となった。海外勢がクリスマス休暇に入り取引参加者が少なくなる中、指数は方向感のない動きが続いた。日銀の植田和男総裁の発言機会を控え、様子見ムードも広がった。午前の値幅は192円にとどまった。
日経平均は前営業日比106円高でスタートした後、166円高まで上げ幅を広げたが、その後はもみ合う展開が継続した。前場後半には小幅安に転じる場面もあったが、売り一服後は小幅高で小動きとなった。目立った新規材料が少ない中で物色の明確な方向性はみられなかった。前場の売買代金は1兆円台と、低調だった。
市場では「海外勢が休みなので日経平均は動きづらい。足元は物色の中心的な柱もなく全体的に指数を押し上げる力に欠ける」(GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏)との声が聞かれた。
日銀の植田和男総裁は経団連審議員会で講演を行う予定となっている。池田氏は「先々の利上げペースについて何か言及があるか注目される」と話している。
TOPIXは0.21%高の3414.56ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5926億5500万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、金属製品、陸運など23業種が値上がり。非鉄金属、繊維製品、鉱業など9業種は値下がりし、電気機器は変わらずだった。
個別では、フジ・メディア・ホールディングスが6%高。24日、株式買い増し通知があった旧村上系ファンドから具体的な手法について、1株4000円での公開買い付け(TOB)の意向との説明を受領したと発表し、材料視された。
指数寄与度の高い東京エレクトロンが小幅高。主力のトヨタ自動車やソニーグループも上昇。一方、アドバンテスト、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループは値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり1113銘柄(69%)に対し、値下がりが432銘柄(26%)、変わらずが58銘柄(3%)だった。





