12月の豪消費者信頼感指数、悲観論が再び優勢 物価や金利に不安
2020年12月、シドニー中心部にあるショッピングモールで撮影。REUTERS/Loren Elliot
[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が16日発表した12月の消費者信頼感指数は94.5と、前月より9%低下した。
11月は12.8%上昇し、4年ぶりにプラスに転じていたが、今月は再び100を下回り、悲観論が楽観論を上回った。家計はインフレと金利見通しについて改めて不安を感じているという。
ウエストパックのエコノミスト、ライアン・ウェルズ氏は「前回のニュースリコール更新以降、消費者は第3・四半期インフレ率の予想外の上振れと、10月の前月比消費者物価指数(CPI)の大幅上昇に直面している」と指摘。
調査が行われた週はオーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利を3.6%に据え置き、緩和サイクル終了を警告したが、ウェルズ氏は「発表前にすでに期待が織り込まれており、中銀の決定とその後のやり取りが消費者にとって大きな驚きではなかったことが示された」と述べた。





