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HSBC、第3四半期に引当金11億ドル計上へ マドフ事件巡り

2025年10月27日(月)16時25分

 10月27日、英金融大手HSBCホールディングスは、金融詐欺事件で服役中に死去したバーナード・マドフ元受刑者のねずみ講に関連した訴訟で一部敗訴したことを受け、第3・四半期決算で11億ドルの引当金を計上すると発表した。写真はHSBCのロゴ。2020年8月、香港で撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)

Rishav Chatterjee Selena Li

[27日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスは27日、金融詐欺事件で服役中に死去したバーナード・マドフ元受刑者のねずみ講に関連した訴訟で一部敗訴したことを受け、第3・四半期決算で11億ドルの引当金を計上すると発表した。

HSBCはバーナード・L・マドフ・インベストメント・セキュリティーズLLCに投資した複数のファンドのサービスプロバイダーとして活動。ヘラルド・ファンドSPCは2009年にHSBCのルクセンブルク部門を訴え、詐欺で失われたとする資産の返還を求めていた。

HSBCによると、ルクセンブルクの裁判所は24日、ヘラルドが求めていた有価証券の返還に関するHSBC側の上訴を退ける一方、別の現金返還請求に関する上訴は受理。HSBCは現在、ルクセンブルク控訴裁判所に2度目の上訴を行う予定で、うまくいかなければ支払額について争うことになると説明した。

また、最終的な財務上の影響は現在の見積もりと大きく異なる可能性があると付け加えた。

HSBCは28日に第3・四半期決算を発表する。この引当金が普通株式ティア1(CET1)に約15ベーシスポイントの影響を与えると見込んだ。

ロイター
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