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NY外為市場=ドル小動き、米利下げ観測維持 CPI下振れで

2025年10月25日(土)06時20分

ニューヨーク外為市場では、ドルが小動き。24日発表された9月の米消費者物価指数(CPI)の伸びは市場予想を下回り、連邦準備理事会(FRB)は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施するとの見通しが維持された。2020年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが小動き。24日発表された9月の米消費者物価指数(CPI)の伸びは市場予想を下回り、連邦準備理事会(FRB)は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施するとの見通しが維持された。

9月のCPIは前年比3.0%上昇。伸びは前月の2.9%上昇から加速したものの、市場予想の3.1%は下回った。前月比は0.3%上昇。予想は0.4%上昇だった。

主要通貨に対するドル指数は一時0.2%下落。その後下げ幅を縮小し、終盤の取引では0.021%安の98.934。週間では上昇する見通し。

バノックバーン・キャピタル・マーケッツのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、CPIが予想を幾分下回ったことを受け、ドルは一時売られたと指摘。ただ、CPI発表前、市場はすでに「来週および12月会合での利下げ確率を100%近く織り込んでいた」と指摘した。

ユーロ/ドルは0.06%高の1.163ドル。ユーロ圏の10月のHCOB購買担当者景気指数(PMI)速報値は、新規受注が2年半ぶりの伸びとなったことが寄与し約1年半ぶりの高水準となった。

カナドルは小幅安の1米ドル=1.40カナダドル。トランプ米大統領が23日、カナダとの全ての貿易交渉を打ち切ったと表明したものの、投資家の反応は限られた。市場では来週予定される米中首脳会談を注視している。

円は対ドルで152.85円と、2週間ぶりの安値に沈んだ。米国のロシア石油大手2社に対する新たな制裁を受け、原油価格が上昇したことが重しとなった。また、財政・金融政策においてハト派とされる高市早苗新首相の政策も注視されているもよう。

ポンド/ドルは0.15%安の1.33ドル。9月の英小売売上高が前月比0.5%増と、予想に反してプラスとなったことがポンドを下支えた。

ドル/円 NY終値 152.85/152.89

始値 152.98

高値 153.01

安値 152.34

ユーロ/ドル NY終値 1.1625/1.1627

始値 1.1611

高値 1.1647

安値 1.1608

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