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午前のドルは151円後半で弱含み、株安で調整の動き

2025年10月22日(水)13時11分

 10月22日、午前のドルは151円後半で弱含む展開となっている。日経平均の反落などを背景に、調整が入っているとの見方がある(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 22日 ロイター] - 午前のドルは151円後半で弱含む展開となっている。日経平均の反落などを背景に、調整が入っているとの見方がある。一方、高市新政権の発足に伴う円安圧力は依然として残っているほか、投機マネーが急上昇を招いたとみられていた金相場の急反落も話題となっている。

朝方に152円をやや下回る水準でもみ合っていたドルは、日経平均の下落をながめて水準を切り下げた。仲値公示後に151円半ばまで下落する場面もあったものの、その後は151円後半を中心に売買が交錯している。

市場では「152円台も重く、(一段高となるには)材料不足感も出てきた」(みずほ銀行国際為替部為替スポットチームディレクターの南英明氏)との声が聞かれる。新政権は財政拡張路線ながらも慎重に進めるとみられ、「当初想定よりマイルドだとすれば、セルザファクト(事実で売る)的な調整が入る」(同)との見方がある。

前日は高市新政権の発足や、日銀の10月利上げを巡る報道などを背景にドル/円が152円前半まで上昇した。前日にはこれまで最高値を更新していた金相場が急反落。「ドルが買われる中で、円が相対的に売られた。金上昇の背景にあった投機的な動きが巻き戻されている可能性がある」(国内銀行のストラテジスト)との指摘も聞かれた。

市場のボラティリティー低下も、ドル円の上昇を支えたとの指摘もある。足元でVIX指数は17台と、強い警戒感を示すとされる20を下回ってきている。通商問題を巡る米中応酬や米地銀の信用不安など「米国発の懸念が後退してVIX指数が下落し、ドル/円は米中の応酬前の水準まで戻りつつある」(オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター)との見方も聞かれる。

ロイター
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