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スイス対米輸出が9月に43%急増 製薬会社が関税前の駆け込み出荷

2025年10月22日(水)10時16分

 10月21日、スイス政府が公表した統計によると、同国の米国への輸出は9月に季節調整済みの名目ベースで前月比約43%増えた。カリフォルニア州オークランドの港で8月4日撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)

[チューリヒ 21日 ロイター] - スイス政府が21日公表した統計によると、同国の米国への輸出は9月に季節調整済みの名目ベースで前月比約43%増えた。米国が医薬品に高い関税を課す可能性を見据え、医薬品会社が駆け込みで出荷を増やした。

スイスの全体の輸出は9月に3.4%増だった。

トランプ米大統領は8月にスイスからの輸入品に39%の関税を課したため、スイスの対米輸出は8月に大きく減少した。だが医薬品は、当初の関税対象から外れていた。

トランプ氏は9月下旬、輸入する医薬品に100%の関税を課すと表明。ただ医薬品会社が米国内に製造施設を建設している場合は対象外とした

ロシュやノバルティスといったスイスの大手医薬品会社は、米国内での生産を拡大する計画のため、自社の製品には新たな関税は適用されないと想定している。

スイスの全体の化学製品および医薬品の輸出は9月、季節調整済みの名目ベースで前月比5.1%増えた。この品目はスイスの財の輸出全体の半分超を占めている。

ロイター
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