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米TI、第4四半期見通しは市場予想下回る 米中貿易摩擦が影響

2025年10月22日(水)05時57分

米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)が21日発表した第4・四半期の売上高および1株利益見通しは、市場予想を下回った。8月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[21日 ロイター] - 米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)が21日発表した第4・四半期の売上高および1株利益見通しは、市場予想を下回った。米国の対中関税や貿易摩擦によるマクロ経済の不透明感が、同社の主力であるアナログ半導体の需要回復を妨げている。

TIは第4・四半期の売上高を42億2000万─45億8000万ドルと予想。LSEGがまとめたアナリスト予想平均(45億1000万ドル)を下回った。1株利益見通しは1.13─1.39ドルと、市場予想の1.41ドルを下回った。

発表を受けて、同社株は時間外取引で4%超下落。今年に入ってからの株価は約3%安となっており、投資家は関税や貿易交渉の影響を警戒している。

スティフェルのマネージングディレクター、トーレ・スヴァンバーグ氏は「自動車や産業機器向け市場のデータは、関税や貿易摩擦の影響もあり、依然としてばらつきが大きい。投資家はある程度の弱含みを予想していたが、今回のガイダンスは予想以上に弱かった」と述べた。

一方、第3・四半期の売上高は47億4000万ドルと、市場予想(46億4000万ドル)を上回った。個人向け電子機器市場の需要改善が寄与した。同期の1株利益は1.48ドルで、市場予想(1.49ドル)をわずかに下回った。

ロイター
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